この記事では、独身の方の相続で実務上つまずきやすいポイントを、現場目線で整理します。
「独身だから相続は楽」は大きな誤解。おひとり様こそ備えるべき、兄弟を守るための相続の話
「独身で子どももいないなら、相続で揉めることはないですよね」
不動産や相続のご相談を受けていると、今でもよく聞く言葉です。 でも、実務の現場で感じるのは、まったく逆。 独身の方の相続ほど、残された兄弟姉妹の負担が重くなりやすいのが現実です。
先日開催したイベントでも、この話をした瞬間、 「考えたことがなかった…」 「それ、うちも当てはまるかも」 と、多くの方がハッとした表情をされていました。
なぜ、おひとり様の相続対策が必要なのか。 現場でよく直面する3つの現実をお伝えします。

1. 相続人の確認作業は、高齢の兄弟には重労働
相続手続きの第一歩は、相続人の確認です。 相続人は、亡くなった時点で法律上確定します。
独身でお子さんがいない場合、ご両親がすでに他界されていれば、相続人は「兄弟姉妹」になります。 この確認のために必要なのが「戸籍」です。
亡くなったご本人だけでなく、ご両親の出生から死亡までの戸籍をすべてたどる必要があります。 ここで問題になるのが、手続きをするご兄弟も60代・70代であることです。
遠方の役所への度重なる請求
古い手書き戸籍(改製原戸籍)の解読
これらは、体力も気力も使う作業です。 「思った以上にきつい作業だった」と疲弊されるご兄弟の姿を、私は何度も見てきました。
2. 銀行口座は「全員の合意」がないと止まります
「独身なら、通帳とカードがあれば何とかなる」 これも、よくある誤解です。
金融機関は、名義人の死亡を知った時点で口座を凍結します。 これを解除するには、相続人全員の署名と実印、印鑑証明書が必要です。
兄弟の一人が高齢で認知症などにより手続きが難しい
疎遠で連絡が取れない
兄弟が先に亡くなり、甥や姪が代襲相続人になっている
たった一人でも欠けると、手続きは完全に止まります。 葬儀費用や入院費の精算が必要な時期に、お金が動かせない状況は、残された方にとって大きなストレスになります。
3. 「部屋の片付け」は、ただの掃除ではありません
そして実務上、いちばん重くのしかかるのが「住んでいた部屋の後始末」です。
賃貸の場合: 賃貸借契約の解約、残置物の撤去、原状回復費用の精算
持ち家の場合: 管理費や修繕積立金の支払い、空き家管理、売却や活用の判断
これは単なる片付けではなく、不動産という「契約」と「資産」の問題です。 誰が主導するのか、費用はどうするのか。 それが決まっていないと、「なぜ自分ばかりが…」という不満が生まれ、仲の良かった兄弟関係にひびが入ることもあります。
遺言書は「残された兄弟へのラブレター」
こうした負担を減らすために、独身の方、とくに不動産をお持ちの方には「遺言書」の作成を強くおすすめしています。
遺言書があれば、以下のことが可能になります。
兄弟全員の合意(実印)を集めなくていい
預金や不動産の手続きが単独でスムーズになる
「誰が何をするか」を明確にできる
遺言書は、財産を分けるための冷たい書類ではありません。 「残された兄弟に、面倒な思いをさせないための最後の思いやり(ラブレター)」だと、私は思っています。
年末こそ「人生の棚卸」を
年末は、一年を振り返る良い節目です。 このタイミングで、人生の棚卸をしてみませんか。
いきなり遺言書はハードルが高いという方は、まずは「エンディングノート」から始めてみましょう。
どんな財産があるのか
誰に連絡してほしいか
不動産をどうしてほしいか
これらを書き出すだけでも、残される方の負担は大きく変わります。
そしてもし、「これ、ひとりで考えるのは大変だな」と感じたら、誰かに相談していいのだと思ってください。
私たちは、エンディングノートの整理から、不動産・相続を見据えた具体的な対策まで、おひとり様が“ひとりで抱え込まない”ための伴走をしています。
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